13総合 2563号
平成13年9月12日
社団法人 日本養鶏協会
会長 岩 崎 充 利 殿
農林水産省総合食料局長

農林水産省生産局長

牛海綿状脳症(BSE)に関する情報の
提供及び適切な対応のお願いについて

  1. 既に報道等で御承知のことと存じますが、9月10日、千葉県下の酪農家で飼育されていた乳用牛1頭から、牛海綿状脳症(BSE)の感染を示唆する検査結果が得られました。

  2. 今回発見された牛は、既に廃棄され、食用に供されておりませんが、農林水産省といたしましては、同日付けで遠藤農林水産副大臣を長とするBSE対策本部を設置するとともに、この牛の導入経路や飼料の給与状況等の究明のための当該農場への立入検査や、この牛の発見農場の飼養牛については移動を禁止するなどの緊急措置を講じたところです。

  3. また、本件の診断確定のため、昨日開催された専門家による技術検討会の助言を受けて、この牛の材料及び国内の検査結果を国際リファレンス研究所である英国獣医研究所に送付することといたしました。

  4. 本病に関しては、国際獣疫事務局(OIE)の規約において、BSE低発生国又は地域の6ヶ月齢以上の牛に由来する脳、眼、脊髄、回腸遠位端を含まない生鮮肉及び肉製品並びに乳及び乳製品等については、輸入規制をすべきでないとされています。このため、一般に食べられていない上記の部位を含まない食肉や牛乳・乳製品は、安全であると言われています。

  5. 当省といたしましては、今後とも、本件に関し積極的に情報を提供するとともに、消費者・国民の皆様に無用な不安を与えることのないよう、万全の措置を講じていくこととしておりますので、貴団体及び会員等の皆様におかれましても、畜産物等の取り扱いについては従前同様の適切な対応をお願い申し上げます。
※なお、農林水産省ホームページ(http://www.maff.go.jp)を通じても随時情報を提供してまいりますので、御了知願います。

牛海綿状脳症(狂牛病、BSE)に関する WHO、プレスリリースの抜粋
BSE関係Q&A(農林水産省生産局畜産部ページ内)

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