鶏卵生産におけるサルモネラ汚染防止について

「サルモネラ感染防止のマニュアル」



鶏卵生産におけるサルモネラ汚染防止について


はじめに

 わが国の養鶏産業は、国民への安価で良質な蛋白源である鶏卵・鶏肉を安定的に供給する基幹的農業部門として、発展してまいりました。
 しかしながら、近年、養鶏産業をめぐる情勢は一昨年山口県、京都府等に発生した鳥インフルエンザ(強毒型 H5N1)に続き、昨年6月以降には茨城県下を中心として大規模かつ連続的な鳥インフルエンザ(弱毒型 H5N2)が発生し、養鶏生産者にとりまして甚大な経営被害を受けるとともに消費者の皆様にも改めて食の安全・安心に対する関心を高めるとともに、関係業界の一層の改善努力が求められているところであります。
 更に、養鶏業界におきましては本病以外にも長年に亘りサルモネラ問題も極めて重要な課題となっております。こうした状況等を踏まえ、(社)日本養鶏協会は農林水産省の指導のもと、(財)全国競馬・畜産振興会の助成を得まして、養鶏生産・衛生管理技術向上等対策事業のうち採卵鶏生産・衛生管理技術向上対策事業を実施することとして、学識経験者等による専門委員会を設置し、鶏卵生産におけるサルモネラ等汚染防止技術マニュアルを作成するための技術開発試験を(財)畜産生物科学安全研究所及び公立大学法人大阪府立大学に委託しての技術開発試験の結果に基づき報告書を兼ねて採卵鶏の生産・衛生管理に関する技術手引書を作成することと致しました。
 本報告書は、採卵鶏生産等に係る方々に広く有効活用していただき、更に、消費者から一層の信頼の得られる養鶏産業の安定的な発展に資することを期待するものであります。
 併せて「鶏卵生産におけるサルモネラ汚染防止について」作成のためご協力をいただいた専門委員の委員会の皆様に対しまして、ここに厚くお礼申し上げる次第です。
社団法人 日本養鶏協会
会 長 梅原 宏保


 
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おわりに 採卵鶏生産・衛生管理技術向上対策専門委員名簿

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