鶏舎の清浄化対策について

「ウインドウレス鶏舎の羽毛・粉塵等拡散防止及び鶏舎・機器の清浄化対策マニュアル」
鶏舎及び設備機器類のより良い消毒方法

 鶏舎を確実に消毒するためには、清掃、水洗、乾燥、消毒剤散布のプロセスを適切に反復する必要があります。しかし、給餌機、集卵機、換気扇等を設置した鶏舎では十分な水洗が行いにくいのが現状です。
 そこで、水洗が困難な機器類等に対応した消毒方法と、より効果的な消毒を実施するために消毒前の汚物除去、煙霧消毒の有効性などを確認する検査法を盛り込んだ鶏舎の消毒方法を解説します。




手指の消毒

 鶏舎に立ち入る前に、手指は石けんにて十分汚れを落とし、水道水で石けん成分を洗い流した後、速乾性手指消毒剤等を使用して確実に消毒を行いましょう。


持込み物品の消毒

 鶏舎に持込む器具類なども、十分汚れを落とした後、「アルコール・逆性石けん・アミノ酸配合 噴霧消毒剤」を噴霧することで、効果的に消毒することができます。



消毒前の汚れ落とし

 鶏舎内を清浄に維持するための基本は、清掃と水洗です。対象物が汚れていては、いかなる 消毒剤もその特性を十分発揮できません。水洗時にはデッキブラシ等で汚れをそぎ落とし、汚れ水は 鶏舎内に残さないよう排出します。
流水での水洗が困難な対象物の場合、ブロア、はたき、清拭などによりできる限り汚物を除去
した後に消毒します。



空間の消毒:煙霧消毒

 従来、空間消毒に用いられていた「ホルマリンくん蒸」、「オゾン消毒」等に加え、薬剤煙霧に よる消毒方法が試みられています。
 煙霧消毒に用いられる代表的な薬剤として「酸化消毒剤」と「グルタルアルデヒド製剤」が あげられます。


酸化消毒剤

酸化消毒剤



ウインドウレス鶏舎の排気中の羽毛・粉塵を捕捉する自走式ネットスクリーン装置 汚れにくく簡単に洗浄できる鶏舎用換気扇
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