鶏舎の清浄化対策について

「ウインドウレス鶏舎の羽毛・粉塵等拡散防止及び鶏舎・機器の清浄化対策マニュアル」
ウインドウレス鶏舎の排気中の羽毛・粉塵を捕捉する自走式ネットスクリーン装置

 高病原性鳥インフルエンザの発生を契機に、疾病の侵入及び拡散防止の観点を踏まえた
養鶏生産が極めて重要になっています。
このような状況の下、近年、温暖化や多羽数飼育に対応して増加傾向にあるトンネル換気型の
ウインドウレス鶏舎に焦点を当てて、排気中の羽毛や粉塵を捕捉する自走式ネットスクリーン装置
を開発しました。





鶏舎への自走式ネットスクリーン取付け上の留意点
ネットスクリーン
 ネットスクリーンが換気扇の前面に設置されることから、メッシュサイズ、捕捉される羽毛や 粉塵量により換気量(風量)が変化し、鶏舎内の風速や空気の流れかたに影響を及ぼすことが 考えられます。
鶏舎内の気象環境に影響を及ぼすことがなく、羽毛等の捕捉にも適する条件として、①メッシュ サイズは5mm×6mm(アクリル被覆のポリエステル糸使用)、②ネットスクリーンの移動速度は 1,720mm/分とし、③ネットスクリーンの高さはケージ部最大高を確保すればよいこと、などが分かり ました。
 【取付け事例】の鶏舎では妻面に、上段3台、下段2台の換気扇が設置されており、夏期にはフル 回転します。この時期に合わせて上段にかかるネット部分は換気扇径の3分の1(ケージ高を上回る 高さ)にとどめました。
 その結果、表1に示すとおり鶏舎内の換気量(静圧)、通路の風速、温度、湿度などには、ネット 設置による悪い影響は見られませんでした。





主要構造
自走式ネットスクリーン
 ネットスクリーンは、アタッチメントによりチェーンに固定して移動させます。

ウインドウレス鶏舎の排気中の羽毛・粉塵を捕捉する自走式ネットスクリーン装置 汚れにくく簡単に洗浄できる鶏舎用換気扇
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