要望書の提出について

農林水産省 生産局畜産部
  本川 一善 部長 殿

要 望 書
平成19年10月9日

日本鶏卵生産者協会
会  長   梅 原 宏 保 

社団法人 日本養鶏協会
会  長   中 村 光 夫 


養鶏経営救済対策としての緊急融資の実施に関する要請

 我が国養鶏産業の振興につきましては、日頃より格別のご支援ご指導を賜り厚くお礼申し上げます。
 また、高病原性鳥インフルエンザ問題につきましても、特段のご尽力・ご配慮を賜り深く感謝申し上げる次第であります。
 さて、ご承知の通り飼料価格につきましては、最近の燃料用エタノール生産向けの需要増に伴なうとうもろこしシカゴ相場の上昇により、飼料価格が高騰している現況にあります。

 当面は飼料価格安定基金制度により経営への直接的な影響は最小限に抑えられているところでありますが、今後共、飼料価格の高騰が長期化する可能性が多分に予想されていることから、養鶏生産者にとりましては今後の経営への大きな不安要因となっているところであります。

 また、鶏卵生産につきましては昭和49年から約30年に亘り行政主導により実施してきた計画生産が平成16年4月をもって廃止され、以後は生産者の主体的判断による鶏卵生産に移行したところであります。

 しかしながら、これら等により最近の鶏卵の需給は大きく緩和し、飼料価格高にもかかわらず鶏卵価格が大きく低迷し飼料代支払い等、資金手当ては困難をきわめている状況となり、特に中小養鶏生産者にとりましては今後の養鶏経営への大きな不安要因となっていると同時に大量の倒産・廃業が予想されます。

 つきましては、今後共、特に、中小生産者をはじめとする養鶏生産者が安定的に経営を維持・発展させていくため、下記事項につきまして特段のご高配を下さるようお願い申し上げます。




長期の無利子(又は低利)による緊急融資制度の創設
  • 上記の事情等により鶏卵の需給は大きく緩和し、特に大都市圏への供給地域においては大幅な生産供給増により東京相場が九州相場をも下回る過去に類例を見ない異常事態となっている(参考:別紙)。
     これに加えての最近の飼料価格の高騰により、養鶏経営が極めて逼迫している現状にあり、金融機関からの資金調達も困難な状況となっている。
     このため、特に養鶏生産者の経営支援のため、運転資金として国家保証による上限5,000万円の特別融資制度を早急に創設すること。

  • 国は最近の飼料価格の高騰及び鶏卵の需給動向を踏まえ、農林水産関係金融機関に対し養鶏生産者に対する融資については特段の配慮を行うよう指導すること。

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