鳥インフルエンザワクチンの使用について

資料3



鳥インフルエンザワクチンの使用について


 高病原性鳥インフルエンザが続発し、発生農場の鶏群の迅速なとう汰が困難になった場合におけるワクチン使用については、諸外国の例も参考に、以下により対応する。

1 考慮すべき事項

ウイルスが確認された鶏群を1か月以内にとう汰することが困難となり、又は困難になると判断される場合に、以下の事項を考慮した上で、ワクチンの使用を決定する。

事   項 ワクチン接種 ワクチン非接種
ウイルス確認農場数 多い 少ない
ウイルスの伝播力 強い 弱い
発生地域の飼養密度 高い 低い
※この他、発生農場、周辺農場の衛生管理、患畜の処理能力、ワクチンの効果も考慮する。


2 決定手順

ウイルスが確認された鶏群を1か月以内にとう汰することが困難となり、又は困難になると判断される場合に、以下の事項を考慮した上で、ワクチンの使用を決定する。



3 的確な管理措置

ワクチンを使用する場合でも、本病の防疫対策の基本である感染鶏の早期とう汰を併行して行う。ワクチンを接種した鶏群については、特定家畜伝染病防疫指針に沿って、厳格な衛生管理やおとり鶏によるモニタリングの実施等十分な管理措置を講じる。

「鳥インフルエンザワクチンの使用について」の合意に当たっては、両者は以下の事項を確認する。

1 「鳥インフルエンザワクチンの使用について」は、「イタリアにおける鳥インフルエンザ防圧計画の実施ガイドライン」の考え方にも即したものである。

2 両者は、早急に、この「鳥インフルエンザワクチンの使用について」に沿って、具体的な発生状況を想定したケーススタディについて協議を開始する。

3 ワクチン使用の考え方については、OIE基準も踏まえて対応するものとする。



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