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平成17年11月11日に放送致しました弊社番組「幸せって何だっけ」における養鶏並びに鶏卵生産に関する内容について、貴団体より頂戴しました抗議に対する弊社の回答をさせて頂きます。
当該番組は平素より、本来人間のあるべき姿や生き方に関し原点に立ち戻って今一度見つめ直そうということをテーマに制作・放送致しております。
しかしながらこの度ご指摘を受けました点に関しましては、確かに事実の誤認があり、貴団体並びに関係業者の皆様に御迷惑をお掛けし、また消費者の皆様に誤解を与える結果となりましたことをここにお詫び申し上げます。
以下に今回の放送の問題点と私共の回答を記させて頂きます。
11月11日放送「幸せって何だっけ」の番組内で、
「鶏卵が現在市場で販売されているような安価で生産できていることの理由とその背景」に関して以下のような事項を挙げました。発言内容を忠実に表記致します。
①養鶏場では24時間明かりをつけて夜もない状態で卵を産ませている。
鶏卵に関して言えば、鶏のえさの中に薬を入れて食べさせる。鶏の糞尿により発生するばい菌を薬で殺菌する。野菜に関しても虫がつかないように薬を使う。作物をおいしくするために全部薬を使っている。
そうした薬漬けの食べ物を食べていると人間の免疫力が低下してくる。
③鶏に1日2~3個の卵を産ませている。
①に関しましては、ご指摘の通り、放送後改めて資料、文献、また専門家の方にもお話を伺った結果、鶏舎の照明点灯時間は14時間~17時間程度であり、24時間連続点灯することはないということがわかりました。またその目的は、季節によって日照時間が異なるため照明を人為的に一定時間点灯することによって鶏卵の生産効率を持続させるためであることもわかりました。
②に関してですが、養鶏並びに鶏卵生産においては、薬事法により抗生物質等の薬物の使用が規制されており、その法律を守った上で生産・出荷されています。今回「鶏の飼料に薬が使われている」など「薬」という言葉を多用した表現は、消費者に対し法律に違反して薬物投与を行っているような誤解を招く可能性のあるものでした。
③に関しましてもご指摘の通り、放送後私共の調査した結果でも、鶏に卵を1日に2~3個産ませることは不可能であるということがわかりました。
番組で取り扱う情報に関しては平素より放送前にその真偽を確認致しておりますが、今回の件に関しましてはその事前確認の甘さがあったことは否めません。
現代の世相を危惧するあまり、今回誤った表現を含んだ放送内容となってしまいましたが、そのことで貴団体並びに関係業者の皆様に御迷惑をお掛けしましたことを重ねて御詫び申し上げますとともに、放送者としての責任を鑑み、公正なる放送を徹底するよう努力して参る所存であります。
また、今回皆様より御指摘頂きました件を当該番組「幸せって何だっけ」の放送内で改めて正しく取り扱わせて頂きたいと考えております。
具体的には、鶏卵生産の現状を改めて視聴者にお伝えするためにも、
番組出演者が御指定の養鶏場にお邪魔し、鶏卵生産現場を撮影取材させて頂き必要な訂正と御詫びを盛り込んだ形で編集し、番組内で放送させて頂ければと考えております。
誠に恐縮ではございますが、私共の対応について御検討頂ければ幸いです。
御了承頂ける場合には、その撮影日並びに放送日に関しまして下記の日程で検討致しております。
( 撮影予定日 ) 2006年1月上旬。
( 放送予定日 ) 2006年1月13日(金)または1月20日(金)
当該番組は年内は12月16日(金)が最後の放送であり、年内にこの放送をさせて頂くことは事前準備や出演者のスケジュールの問題で難しく、御理解、御容赦賜りますようお願い申し上げます。
また、今回の件により生じた鶏卵のイメージダウン並びに遺失利益分部の回復のため、「幸せって何だっけ」の番組内で当該発言に関する御詫びの文言、及び鶏卵の優れた点に言及を加えるとともに、これとは別途で鶏卵のイメージアップにつながる内容での番組の制作・放送の要請を新たに頂きましたが、弊社の考えとしましては、以前貴団体とのお打ち合わせの中で挙がりました、「当該番組内でのスーパーテロップによる訂正・御詫び並びにホームページでの詳細説明」を、「当該番組内でのVTR取材を含めた放送対応」に変更させて頂いたことで、以前よりも皆様の御意向に沿った形で多くの視聴者の方々に正しく認識頂けると考えておりますので、御理解頂ければ幸いです。
今回の対応に関しては皆様の御協力も頂かなければなりませんが、しっかりとした内容を視聴者にお伝えするためにも、御検討の程、宜しくお願い申し上げます。