国産牛肉についてのお願い


国産牛肉についてのお願い

平成14年1月

BSE対策団体連絡会議
 
 この度、国内で飼育されておりました牛に牛海綿状脳症(BSE=Bovine Spongiform Encephalopathy いわゆる狂牛病)が確認され、皆様方には大変なご迷惑をおかけいたしました。心からお詫びを申し上げます。
 国内で生産し、供給する畜産物につきましては、消費者の皆様方に安全と安心をお約束できるよう生産から加工、流通に至るまで心を配っておりますが、この度の事態は私ども畜産物を提供する者にとりましても痛恨の極みでございます。
 食料生産は工業製品のように機械的に作るものではなく、自然の環境のもとで育てるものであります。しかし、国際化が進む中で、価格の安い輸入食料品に対抗するため、国内の食料生産もともすれば経済効率追求型となり、安全性がおろそかになってきたのではないかと、私どもも深く反省致しているところであります。
 今回、BSEの発生が確認されたことにともない、牛肉についても生産段階から加工、流通段階を経て消費に至るまで、一貫した安全対策を一層整備する必要があることを痛感した次第であります。畜産物を生産し、供給するにあたりましては、生産段階から家畜・家禽の個体ごとにその動きを把握する必要があります。牛につきましては、目下、生産段階からの情報が追跡できる様な仕組みを整えるべく、個々の牛に耳標を装着し、それらが可能となるよう官民挙げて努力しているところであります。
 国産の牛肉の供給に当たりましては、BSEの発生が確認されて以来、安全確保のためのあらゆる対策がとられており、10月18日以降はと畜処理される牛は全て検査が行なわれ、問題のある牛はその段階で除外されることとなりました。また、それ以前にと畜処理された牛肉は食用として出回らないよう隔離され、焼却されることとなりました。さらに、安全とされた牛でも危険部位(脳、せき髄、眼、回腸遠位部)は全て除去され焼却されております。これにより安全な牛肉だけが市場に出回ることとなり、私どもも愁眉を開いたところであります。
 私ども畜産物の供給に関わっている者は、今後消費者の皆様方に安心していただけるよう一層努力する所存であります。なにとぞ国産の牛肉につきまして特段のご理解を賜り、一層のご利用をいただきたくお願い申し上げます。

会員一同

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