濃厚卵白の高さと卵重
ハウユニットはハウ単位ともいわれ、一般にＨＵと略されています。アメリカ合衆国のレイモンドハウ氏によって１９３７年に提唱された単位で、２オンス（５６．７ｇ）の」卵を基準におき、平板上に割卵したときの濃厚卵白の高さの対数値を卵白の品質と考えたものです。すなわち、２オンスの卵では〔ＨＵ＝１００logＨ，Ｈ：濃厚卵白高（mm）〕で示され、濃厚卵白高が１mmのときＨＵは０．２mmでは３０．３mmで４８．５mmで７０．８mmで９０、というように濃厚卵白高が高くなるにしたがってその相違によるＨＵの差は小さくなります。実際には、濃厚卵白高の卵重補正が必要なため、一般式は〔ＨＵ＝１００log（Ｈ－１．７Ｗ0.37＋７．６），Ｈ：濃厚卵白高（mm），Ｗ：卵重（ｇ）〕となります。卵重を測定した後、ガラス板のような平板上に割卵して、卵黄の縁と濃厚卵白の縁との中間で、カラザのない位置の高さを測定します。ＨＵを簡単に算出するためにはＨＵ計算尺を用います。