卵はどのような向きにしてもかまわない
通常、鶏卵は尖っているほうの鋭端を下にして鈍端が上になるよう垂直に立てて流通保管されています。このことは、鶏卵は部位によって厚さが異なり、鈍端が薄く鋭端がぶ厚い。そして中央部が両者の中間であることからみて、丈夫な鋭端を下にすることは好ましいことであり、また、鈍端を下にすると気室が鋭端方向に移動(上昇)するため卵内容物の動きが大きくなることも考えられ、それなりに意味のあることだといえます。
しかし、卵を静置して保存する場合、卵の向きはハウユニットや卵黄係数とは関係がありませんから、市販鶏卵購入後の鮮度保持のためには卵をどのような向きで保管してもかまいません。ただし、うずらの卵では鋭端を上にして保管することが鮮度保持上好ましいという報告がみられます。