卵殻9㎏、卵黄27㎏、卵白54㎏
最卵鶏はいったい何個の卵を産む能力を持っているのでしょうか。
卵巣には排卵寸前の卵黄大の卵胞から顕微鏡をのぞいてみないとみえないような小さい卵胞まで、さまざまな卵胞が存在しています。可視的には586~3,605個といわれるこれらの卵胞個数と産卵数との間には必ずしも関係はないもようですが、一生の間の限界産卵数はおおむね1,500個と推定されています。
1,500個とは1年目280個とし前年比85%の個数を毎年産卵するとみなしますと、10年程で達成される卵数ですから現実的な数値といえるようです。
卵重を平均60gとしますと、卵重に対する卵殻、卵白の割合は1対3対6とみられますので、生涯に算出されつ各々の量は9㎏、27㎏、54kgとなり総卵量は90kgに及びます。
実際にはこのうちの5分の1に当たる18kgの卵量を最初の13ヵ月間くらいで生ませて廃鶏にしているのが現状です。