第24回家きん疾病小委員会及び
第4回高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム検討会の合同開催(概要)

別添

第24回家きん疾病小委員会及び
第4回高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム検討会の合同開催(概要)

 


1. 中間とりまとめについて

・事務局から、これまでの4例の発生農場における現地調査及び疫学調査について説明した。

・環境省担当者から、発生現場周辺及び西日本で実施している野鳥の生息状況及びウイルス保有状況調査からウイルスは分離されなかったことが報告された。また、山田部長(国立感染症研究所)及び環境省担当者から、現在おこなっている野鳥の飛来ルートにかかる調査の実施内容について説明された。

・金井委員(日本野鳥の会)から、熊本県で死亡したクマタカの現地調査について報告された。また、伊藤委員長(鳥取大学)から、熊本県で死亡したクマタカから分離されたA型インフルエンザH5N1亜型ウイルスは、今回、4例の発生農場から分離された全てのウイルスと遺伝子性状からも近縁なウイルスであることが報告された。

・西藤委員(動物衛生研究所)から、分離されたウイルスを用いた感受性及び伝播試験を行った結果、
鶏に対する静脈内接種及び経鼻接種では一部でチアノーゼなどがみられすべて死亡 したこと、
アイガモに対する経鼻接種試験では致死性が低いこと、
マウスに対する経鼻接種試験では致死性が高いこと、
ウイルス接種鶏と同居した鶏は全て死亡したこと、
ウイルス接種アイガモと同居した鶏は全て死亡したこと、
ウイルス接種アイガモと同居したアイガモは全て生存したこと、
が報告された。

2. 防疫対応の見直しについて

・事務局から、今後の発生に備え、今回の発生における防疫対応を検証し、防疫指針などの見直しについて検討することが説明した。

3. 委員による議論の結果、

・感染経路の究明については、これまでの調査等から特定することは困難であるものの、今後の発生予防対策に資するため別添のとおり中間とりまとめを公表することとされた。

・本病の防疫対策を図る上で、野鳥のモニタリングや海外の情報等について、継続して 行っていくことが重要である。

・今回の発生における防疫対応の検証を踏まえた防疫指針の改正等については、関係者からも意見等を聴取した上で、整理・検討することが必要とされた。

4. 今後の予定

・感染経路究明については、引き続き、宮崎県、岡山県、動物衛生研究所及び環境省等と連携を図りながら、ウイルス感受性試験、野鳥の飛来ルートなどに関する情報の収集った上で、総合的に検討し、夏を目途に報告書をとりまとめることとする。

・今回の防疫対応の検証については、広く関係者からも意見を聴取し、これを踏まえて、防疫指針などの見直しにかかる検討をすすめて行くこととする。



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