別紙(新聞記事全文)
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2006年(平成18年)11月18日(土曜日) 日本農業新聞
卵と心筋梗塞関係なし
厚労省研究班 ただし油断禁物
厚労省研究班 ただし油断禁物
コレステロールが多く含まれる卵の摂取頻度と、心筋梗塞(こうそく)になるリスクとの間に関連がみられないことが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター部長)の大規模疫学調査で分かった。英国の栄養学専門誌に17日発表した。
もともと血中総コレステロール値の高い人が卵の摂取を控えている影響もうかがえることから、研究班の中村保幸京都女子大教授は「健康教育の成果ともいえる。今回の結果を見て、いくら食べても大丈夫と考えるのは危険」としている。
研究班は1990年から93年にかけて、全国10地域の住民を対象に食事内容や生活習慣を調査。循環器疾患がないなどの条件を満たした約9万人について、卵を「ほとんと食べない」「週1、2日」「週3、4日」「ほぼ毎日」の4グループに分け、10年間追跡した。
この間、心筋梗塞になったのは462人。発症リスクは、毎日食べる人を1とすると、ほかの3グループは1.0~1.1で、ほとんど違いがなかった。
もともと血中総コレステロール値の高い人が卵の摂取を控えている影響もうかがえることから、研究班の中村保幸京都女子大教授は「健康教育の成果ともいえる。今回の結果を見て、いくら食べても大丈夫と考えるのは危険」としている。
研究班は1990年から93年にかけて、全国10地域の住民を対象に食事内容や生活習慣を調査。循環器疾患がないなどの条件を満たした約9万人について、卵を「ほとんと食べない」「週1、2日」「週3、4日」「ほぼ毎日」の4グループに分け、10年間追跡した。
この間、心筋梗塞になったのは462人。発症リスクは、毎日食べる人を1とすると、ほかの3グループは1.0~1.1で、ほとんど違いがなかった。