食中毒に係る報道発表内容に関する照会について

日鶏18発第167号
平成18年7月20日

東大阪市
長尾 淳三 市長 殿

社団法人  日本養鶏協会
会   長  梅 原 宏 保
印

食中毒に係る報道発表内容に関する照会について


謹啓
 日頃より本会はじめ我が国養鶏産業につきご理解・ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、今般、貴市内在住の女子児童のサルモネラ食中毒とされる死亡事例がマスコミを通じて報道されたところであります。
 報道によりますと、本事例の原因として生卵が疑われたとのことから、全国の養鶏関係者は極めて大きな関心を示すとともに、この影響により消費者の鶏卵消費の減退が誘発され、今後の新たな経営不安の一因ともなり得ることから、養鶏関係者から本会に対してこの事実関係の確認及び早急な対応を強く求めてきているところであります。
 特に、本産業界にありましては、一昨年の山口県・京都府等の高病原性鳥インフルエンザの発生とこれに伴なう風評被害の発生により大きな経営被害を受けたところであります。
 更に、昨年6月以降におきましても茨城県下を中心とする大規模かつ連続的な高病原性鳥インフルエンザの発生により甚大な影響を受け、現在、業界を挙げてこの再建及びこの対策に取組んでいるところであります。
 こうした中において新たに鶏卵との関係が疑われる内容での今回の児童の中毒死報道が行われたことから、全国の養鶏関係者に改めて少なからぬ不安感を惹起したところであります。
 以上のこと等から、本会と致しましても本件についての重大な関心を抱かざるをえず、早急な所要の対応が必要となっていることから、以下の点の事実関係につきまして速やかなる回答をお願い申し上げます。


1. 別添の記事内容に記述される通り、貴市は記者会見等においてサルモネラ中毒死とされる今回の事例について、原因食品としては生卵が疑われる旨の発言又は説明がなされたか否かの事実関係。
もし、その旨の発言がなされた場合にあっては、その科学的根拠を開示願いたい。
 
2. 記者会見等において、鶏卵の生食を控えるべきである旨の発表又は説明が行われたか否かの事実関係
 
3. 本件の原因特定が未了の場合にあっては、引続きこの原因特定を行う予定にあるのか否か。
 

謹白

 

注:別添は省略



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