茨城県における高病原性鳥インフルエンザ(弱毒タイプ)への対応

資料2


平成17年12月
農林水産省


茨城県における高病原性鳥インフルエンザ(弱毒タイプ)への対応


Ⅰ 発生の経緯

1 本年6月以降、茨城県を中心に弱毒タイプ(H5N2亜型)の高病原性鳥インフウエンザが発生。これまでに、合計36例(約591万羽)の発生を確認。

2 9月中旬までに茨城県下の全採卵鶏農場の検査を行い、この間31例目までを確認。これらの防疫措置として、発生農場の飼養鶏の殺処分(10月13日終了)、周辺農場の移動制限等を実施。

3 その後、移動制限区域内農場の清浄性確認検査等の段階において、 10月31日以降、5例の発生を確認。


Ⅱ 感染経路の究明

1 専門家により31例目までの原因究明を中間とりまとめ。その概要は次のとおり。

① 分離されたウイルスが中米メキシコ、グァテマラの株に極めて近縁であること
② 野鳥を介した侵入の可能性は低いこと
③ 未承認ワクチンの持込み等人的な関与の可能性が考えられること

2 これらの指摘を踏まえ、さらに、発生原因、伝搬経路の究明を図るために、32例目以降も含めた疫学的調査等を継続実施。


Ⅲ 現状と課題

1 32例目以降の発生農場に関する疫学的調査を実施中、過去に不適切な採材が行われていたものがあったことが発覚。一部の農場については、家畜保険衛生所による検査の妨害等(家畜伝染病予防法違反)の疑いで茨城県が告発。現在、茨城県警が捜査を実施中。

2 最近、近隣諸国において強毒タイプの発生がみられることから、水際における侵入防止措置の強化、農場サーベイランスの強化等を行うとともに、衛生管理の徹底等生産現場における防疫対応の強化が必要。



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