第2回高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム検討会の概要について
プレスリリース
平成17年9月9日
農林水産省
第2回高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム検討会の概要について
1.日 時
平成17年9月9日(金)13:30~16:45
2.場 所
経済産業省別館 第1012号会議室
3.概 要
茨城県で確認された高病原性鳥インフルエンザ(弱毒タイプ)について、これまでの発生状況と関連農場の調査結果等について説明後、感染経路に関して現時点で考えられる論点、今後の調査の進め方について議論が行われた。その概要は以下のとおり。
(1)伝播経路について
ア 埼玉県鴻巣市の10例目の農場は、茨城県下の11例目から13例目の農場からすでに感染した鶏を導入したことが原因である可能性が高い。
イ 14例目の農場は、22例目の農場からすでに感染した鶏を導入した可能性が否定できない。
ウ 9例目及び11例目から30例目は比較的近隣の農場で発生しており、いずれかの農場から他の農場へ伝播した可能性もあるが、各農場の疫学関連は現時点では不明であり、さらに調査が必要。
エ これまでに分離されたウイルスは遺伝子的に極めて近縁であり、同一のウイルスと言えることから、何らかの関連が推定される。
オ 各事例の感染時期を推定するためにも、今後、保管されている過去の血清があれば入手し、検査することが必要。
カ 各農場の卵、ヒナ、成鶏だけではなく、鶏糞等の汚染物等、すべての物と人の出入りについて調査すべき。
(2)侵入経路について
第15回家きん疾病小委員会におけるワクチンの使用等何らかの人為的な感染経路も否定できないとの見解も踏まえ、以下の経路の可能性について、さらに調査・分析・検証を徹底する必要がある。
ア 未承認ワクチンの使用
イ 生きた家きん・ペット鳥類等の輸入
ウ 野鳥の飛来ルート
エ その他
(3)今後の検討について
ア 現時点では、本病の侵入経路、伝播経路とも明らかではなく、あらゆる可能性を排除せずにさらなる調査を継続する必要がある。
イ 引き続き、疫学関連農場に関する調査等を進め、これを受けて次回検討会を開催する。
【報道機関へのお願い】
1 現場での取材は、本病のまん延を引き起こすおそれもあることから、厳に慎むようお願いします。
2 今後とも、本病に関する情報提供に努めますので、生産者等の関係者や消費者が根拠のない噂などにより混乱することがないよう、ご協力をお願いします。
これらの防疫措置はいずれも鶏への本病のまん延を防ぐためのものです。
鶏卵、鶏肉を食べることにより、鳥インフルエンザウイルスが人に感染することは世界的にも報告されていません。
【問い合わせ先】
農林水産省消費・安全局衛生管理課
TEL:03-3502-8111(代表)
担当:川島(内線 3201)、杉崎(内線 3222)
03-3502-8206(直通)