鳥インフルエンザの発生について
鳥インフルエンザの発生について
茨城県県西家畜保健衛生所
1.発生農場
水海道市坂手町
飼養羽数:採卵鶏 20,000羽(4ロット) 育成鶏 5,300羽
2.発生経過
平成17年4月上旬から成鶏4ロットのうちの1ロットで産卵の低下が認められた。産卵低下は最初は緩やかだったが、5月上旬から急激な低下が認められ最大産卵率4割まで低下した。産卵率は5月下旬から上昇し、現在は約8割まで回復している。元気消失、食欲減退の症状はやや認められたものの、死亡羽数は多い時で10羽/日程度であった。他のロットではやや産卵数の減少があったものの、異常は感じられなかった。
4月中旬に産卵低下の原因を究明するため畜主が検査機関に病性鑑定を依頼した。IBの関与が疑われるとの報告であった。5月24日再度病性鑑定を依頼したところ、6月24日にインフルエンザウイルスが分離されたとの報告が検査機関よりあった。
3.通報から現在までの防疫活動状況
6月24日深夜、検査機関より県にインフルエンザウイルスが分離されたとの連絡がはいったのを受け、直ちに畜主への聞き取りを行った。現在は症状も回復し、特に異常が認められないとのことであった。
6月25日早朝より当該農場への立ち入りを実施し、抗体検査とウイルス分離のための採材、鶏の病性鑑定を実施するとともに石灰による農場の消毒、鶏卵の移動自粛を要請した。
同時に当該農場から半径5km以内の養鶏農場(11農場)に立ち入りを実施し、抗体検査とウイルス分離のための採材を実施し、異常の有無を確認したところ特に異常は認められなかった。