[ 参考 ]鳥インフルエンザワクチンを巡る主な論点整理

[ 参考 ]

鳥インフルエンザワクチンを巡る主な論点整理

 

国等の見解 生産者団体の見解
1.ワクチンの有効性について 発症は抑制するものの感染は防止できない。

既に数社により"発症防御のみならず、感染も防御するほどの強い免疫を付与できる"ワクチンが完成している。

  本年6~9月(独)農業技術・生物系特定産業研究機構動物衛生研究所において性能試験を実施。
 
2.感染鶏発見の遅れ ワクチン使用により感染の発見が遅れ、その間に他の鶏群にまん延する。

既に開発使用されている(野外感染と鑑別するための)

DIVAシステムを導入し、ワクチン接種鶏群中にワクチン非接種のモニター鶏を混飼し、この定期的検査により野外感染発見が遅れることはない。

  OIE(国際獣疫事務局)鳥インフルエンザ専門委員のDr.イラリア・カプア女史の見解。
 
3.人感染ウイルスの出現 ウイルス増殖過程で、鶏から人に、また人から人に感染するウイルスの出現のおそれがある。

1.ワクチン使用によりウイルスの突然変異(Antigenic Drift)により人感染ウイルス発生の危険が増すとの懸念は世界的に確認されていない。
(前記:Dr.イラリア・カプア)

2.ワクチン使用により、スペイン風邪(1918年)のように、人と鳥の両ウイルスの遺伝子再集合(Reassortment)により人感染の新型ウイルスが発生したとの報告はない。また、その科学的根拠もない。(前記:Dr.イラリア・カプア)

3.アジア諸国における鳥インフルエンザウイルスの人感染は、生鳥市場(Live Bird Market)を有する特殊事例であり、呼吸器道を介してのウイルスの濃密感染によるものである。

 

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