平成15年9月24日 | ||||||
抗 議 文 |
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我が国養鶏産業は国民に広く安価かつ良質な鶏卵を生産供給するとともに鶏卵の国内自給率95%を持続的に確保する国内農業生産の基幹的部門を担っているところである。 しかしながら、一般には広く“物価の優等生”との表現に代表されているが、これは養鶏生産者を始めとする鶏卵関係者が、常に厳しい経営環境下で日夜経営努力することにより得られたコスト低減の所産である。 養鶏産業にあっては最近における消費者等の食料の安全・安心への関心の急速な高まりを受け、従来にもまして安全・良質な鶏卵の生産に努めているところであるが、昨年来のいわれなき鶏卵のQ熱汚染報道等の影響もあり、本年の鶏卵価格はここ数十年以来の異常な最安値で推移しており、鶏卵生産者は極めて厳しい経営環境にある。 こうした中、さる9月18日の貴社のテレビ番組ズームインSUPERにおいて“6%の卵から発熱菌”との新聞の番組見出しのもとに鶏卵のQ熱汚染を報道されたところであり、今後の鶏卵消費に大きな悪影響を与えることが懸念される。 しかしながら、(1)過去10年間においては学術的に国内外とも生卵によるQ熱の感染報告は皆無であり、かつ、(2)実験的に鶏にQ熱の感染攻撃試験を実施し、これにより感染した鶏が産んだ鶏卵の全てがQ熱病原体陰性(マイナス)であることも国際的な学術誌で報告されている。また、(社)日本養鶏協会が公的な研究団体により実施した全国的な実態調査においても全て陰性(マイナス)の結果が得られている。 以上のこと等を踏まえるなかにあって、公共性の極めて高い全国ネットワークを有する貴社が何故に国内の医学会及び学術誌に報告がなされていない、かつ、学者関係からの理解及び信頼が得られてない内容のものを報道したことについて強く抗議するとともに、その理由及び本件についての今後の具体的な対応等について明示願いたい。 |
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以 上 |