"毎日卵2個以上食べると女性の死亡率が2倍になる"との報道に関する対応及び情報の提供について



お知らせ


平成15年12月12日
(社) 日本養鶏協会
(社) 日本卵業協会

"毎日卵2個以上食べると女性の死亡率が2倍になる"との報道に関する対応及び情報の提供について


前略
 去る9月9日の毎日新聞において、標記の刺激的な表現による"卵と女性の死亡率"に関する報道がなされ、鶏卵の生産・流通の関係者には甚大なる不安と衝撃を与えたところであります。
 このため、両団体に対しては関係者及び消費者から、この記事内容の事実関係の確認及び、この早急な対応が求められたところであります。
 つきましては、両団体は去る10月10日に当該新聞記事内容の根拠になり、かつ、当該研究内容の学会発表を行った滋賀医科大学 中村保幸助教授に対面し、特に、鶏卵の生産・流通関係者にとりまして関心が高い以下の点について、ご参考までにお知らせ致します。


I.基本的事項
1. 一定量のコレステロールは、本来、人間の体にとり、ホルモン、消化液の生成に不可欠な重要な物質であること。
2. 米国の1~2の疫学研究においては、卵毎日1個の摂取と心筋梗塞及び脳卒中とは無関係であるとの報告があること。

II.今回の日本心臓病学会で発表された研究内容についての確認事項
 1. 卵1日2以上の個摂取が、女性の死亡率を2倍に高める原因物質と断定しているわけではないこと。
2. 多変量解析による誤差補正を行い統計的な有意差検定を行った結果
毎日卵2個以上摂取しているサンプル集団と、毎日1個摂取しているサンプル集団との間には、総死亡率、心筋梗塞死についての統計的な有意差はみられなかったこと。

III.新聞報道の在り方について
  本件の記事掲載については事前に記者会見があり、そこでの発表をもとに記者がまとめて記事にしている。このため記者会見の時間的な制約、紙面の余裕の関係で詳細な内容までは記載されなかったと考えられること。

以 上


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