青森県十和田湖畔で収容されたオオハクチョウからの高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)の検出等及び
高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査の結果について(お知らせ)

青森県十和田湖畔で収容されたオオハクチョウからの
高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)の検出等について(お知らせ)

 


北海道地方環境事務所
同時発表
  平成20年5月22日(木)
環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室
 電 話 03-5521-8285(直通)
     03-3581-3351(代表)
 課 長:星野一昭(6460)
 室 長:猪島康浩(6470)
 補 佐:柴田泰邦(6471)
 専門官:徳田裕之(6473)
 
北海道、青森県
同時発表

青森県が十和田湖畔(青森県十和田市)で収容したオオハクチョウ(4月18日1羽、5月8日1羽)について、環境省が検体の提供を受け、高病原性鳥インフルエンザウイルスの保有状況について検査を行っていましたが、本日、検査を依頼していた鳥取大学鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターから、両方の検体から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出されたとの報告がありましたので、お知らせします。
 環境省では、当該ウイルスについて、引き続き同センターに依頼し、遺伝子分析を実施します。
 また、ウトナイ湖野生鳥獣保護センター(北海道苫小牧市)に収容保管されているオオハクチョウ3羽(いずれも4月に収容し、簡易検査の結果は陰性)についても鳥取大学鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターに検査を依頼していましたが、高病原性鳥インフルエンザウイルスは検出されませんでした。


1 これまでの主な経緯

(1)青森県十和田湖畔で収容されたオオハクチョウ

○ 4月18日、十和田湖畔(青森県十和田市)にて、青森県が衰弱したオオハクチョウ1羽を収容したが、20日に死亡したため、青森県鳥獣保護センターにおいて冷凍保存していた。

○ 5月8日、十和田湖畔(青森県十和田市)にて、新たにオオハクチョウ1羽の死亡個体が確認され、青森県が収容し、簡易検査を行った後(結果は陰性)、青森県鳥獣保護センターにおいて冷凍保存していた。

○ 環境省では、青森県と調整の上、5月13日に2羽の検体の提供を受け、ウイルス分離等の検査を鳥取大学鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターに依頼した。

(2)ウトナイ湖野生鳥獣保護センターに収容保管されているオオハクチョウ

○ 4月17日から30日にかけて、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターに収容されたオオハクチョウの死亡個体(計3羽、いずれも簡易検査を行い全て陰性)についても、鳥取大学鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターにウイルス分離等の検査を依頼した。

(3)検査の結果
本日、上記(1)及び(2)の検査結果について、鳥取大学鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターより、次のとおり報告があった。

①十和田湖畔で収容されたオオハクチョウ2羽から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出された。
② ウトナイ湖野生鳥獣保護センターに収容保管されている3羽については、いずれの検体からも、高病原性鳥インフルエンザウイルスは検出されなかった。


2 今後の対応について

○ 十和田湖畔で収容されたオオハクチョウから検出された高病原性鳥インフルエンザウイルスについては、鳥取大学鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターにおいて遺伝子分析を実施する。

○ 青森県等と協力しながら、引き続き、野鳥の大量死などについて監視を行うとともに、今後開催される感染経路等調査ワーキンググループ等において、感染経路及び発生地域の状況等の調査・検討を行う。


鳥インフルエンザのウイルスは、感染した鳥と濃密に接触するなど特殊な場合を除いて、通常では人には感染しないと考えられています。
 日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた場合には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、冷静な行動をお願いいたします。
 なお、念のため、野鳥には、なるべく素手では触らないようお願いします。
 特に衰弱・死亡した野鳥を発見した場合には近寄らないで下さい。



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