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コレステロールは、動物だけに存在する脂肪の一種で、細胞膜の主要成分の一つです。私たちの体内に100〜150gあり、とかくコレステロールは悪者扱いされがちですが、実は次のように、健康を保つうえで多くの重要な働きをしているのです。 |
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食べ物に含まれるコレステロールは、からだに入ると小腸で吸収され、肝臓に運ばれます。肝臓は必要なコレステロール量を判断し、足りない分は自ら合成します。血液中のコレステロールのうち、4分の1が食べ物から、4分の3が肝臓で合成されます。そこで、食べ物からとるコレステロールが多くなったときでも、肝臓が合成する量を減らし、いつも一定量に保つように調節されているので、すぐに健康に悪影響を及ぼす心配はありません。 |
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| たまごとコレステロールの関係を、次の5人を対象に実験してみました。 実験の前に、血中コレステロール値を測定すると、5人中4人が基準以上の高コレステロールでした。 |
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■たまご負荷実験
(東海大学医学部内科助教授 本間 康彦) |
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| 実験は、1日にたまご3個を2週間、普段の食事以外に、自由な調理法で食べ続けてもらいました。2週間後、再びコレステロール値を測ってみると、上表でおわかりのように、ほとんど変化はなかったのです。 この実験によって、食べ物からコレステロールを多くとったからといって、必ずしもコレステロールが上がるわけではないことがわかります。それは、常に一定量になるように肝臓が調節していることと、たまご自体にコレステロールを低下させる成分が含まれているからなのです。 ただし、健康診断などで高脂血症を指摘されている人や、高脂血症の治療を受けている人は、医師の指示に従って、たまごを摂取してください。 |
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コレステロールと同じように、小腸で吸収され、肝臓に運ばれるものにミリスチン酸という脂肪酸があります。ミリスチン酸は、必要以上にコレステロールを合成させ、大量に血液中に流出させます。この時点では、細胞膜の合成などに使われ悪影響はないのですが、余ったコレステロールが肝臓に戻るのをミリスチン酸が閉め出してしまいます。これが、悪玉コレステロールとなり、次第に血中コレステロールがあふれ、長い間には動脈硬化の原因となります。 |
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| たまごは、確かにコレステロールの多い食品ですが、実験で証明されているように、それが血中コレステロールを上昇させるわけではありません。 下表でお分かりのように、たまごにはこの問題のミリスチン酸はほとんど含まれていません。そのうえ、卵白にはオボムチンやシスチン、卵黄にはレシチンと、コレステロールを低下させる成分が勢揃いしているのです。 |
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■たまごのコレステロール量とミリスチン酸量 (mg/100g)
(五訂日本食品標準成分表) |
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たまごを調理するときには、ミリスチン酸の少ない植物性の油で調理すれば、コレステロールの心配はありません。それでもミリスチン酸を多く含む食べ物と、たまごを食べ合わせるときには、コレステロールの排泄を促してくれる食物繊維をたくさんとることが大切です。たまごそのものは、血中コレステロールを上げる悪者ではないのです。 |
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